2012年12月8日土曜日

小学校の入試が終わって…

今回は、桐杏学園西葛西校からのリレーコラムです。

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桐杏学園の新学期が始まって1ヶ月が経ちました。

各学年、進級したお子様たちは、新たな気分で、やる気に満ち溢れています。





先月の今頃は入試真っ最中。



「タッ、タッ、タッ、タッ・・・」

「こんにちはー 先生、本物の小学校に行ってきたよー」


と、入試の帰りに、お母様とご一緒に報告に来てくれたマサシ君(仮称)とサキさん(仮称)。


がんばってきた様子が、表情から伝わってきます。






マサシ君:「先生、今日はね、本物の小学校の先生が『頭の体操』をします、と言ったの。」

私    :「そうなの、それで、どうしましたか?」

マサシ君:「お答えを書いたり、形を切ったりしたよ。
     
      でも、頭を回したり動かしたりはしなかったんだ。

      頭の体操なのに、変だよね…」


と、結果が不安そう。

そばにいたお母様が、『頭の体操』の意味を、そっと教えてあげると、

マサシ君:「そっか。それなら、僕、ちゃんと全部できたよ」


とニッコリ笑顔。


お母様もつられてニッコリ微笑みました。







サキさん:「先生、ドキドキしたけど、私、『魔法のアメ』と『ハンカチのお守り』で
     
      ドキドキを消しちゃった!」


『魔法のアメ』は、ドキドキを消す“おまじない”を、みんなでかけた特別なアメ。

『ハンカチのお守り』は、大好きなご両親のイニシャルをお母様が刺繍したハンカチ。


お母様から、「ドキドキしたら、ポケットに入れてある『ハンカチのお守り』をさわってごらんなさい。

ドキドキが消えるからね。」と言われた大切なお守りです。



お子様の頑張り、保護者様の努力、この日の笑顔に花丸を差し上げましょう!!!


数日後、マサシ君とサキさんのもとには、学校から“合格”という花丸を頂いたとのこと、


おめでとうございます!



新しい制服を見せに来てくれる、来年の春が待ち遠しいです。




「タッ、タッ、タッ、タッ・・・ こんにちはー、先生、また来たよ。」


と、元気な顔を見せてくれる子どもたちは


私の最高の宝物です。








2012年10月27日土曜日

実りの秋



今回は、桐杏学園所沢校からのリレーコラムです。



読書の秋、芸術の秋、食欲の秋・・・

どんな秋をお過ごしですか?

小学校受験の秋は、埼玉の9月から始まります。

それはまだ蝉の鳴き声が響く夏の名残のある頃。

まだ汗ばむスーツ姿でお父様、お母様は面接に臨みます。

我が子が面接できちんと受け答え出来るのか、どんな振る

舞いをするのか、ハラハラドキドキです。

面接に臨まれるのは、就職以来かもしれません。

お子様の緊張感はどうなんでしょう?

もちろん、お母様の緊張感が伝わっています。



わかっているよ。頑張らなければならないってこと。

お教室では、たくさん勉強をして、花マルをもらったり、

叱られたりしている。

お家ではママに叱られてばっかりだ。

「面接でももっとお行儀よくしなさい!大きな声で返事をしなさい!」

でも、花マルをもらうと、ママがほめてくれるんだ。

今日はお教室でたくさん花マルもらったから、ママがほめてくれるよ!


ほめてもらうのが一番嬉しい。

それがお子様の一番のやる気の源です。

もちろん、誰だってそう。


「面接頑張ってね。お母様を喜ばせてあげてね!」

「うん!」


面接テストが終わり、ほっとした面持ちのお母様。

「今日、とりあえず無事に終わりました。」

少し笑みがこぼれています。


そして試験の日。
不得意分野が出ないか、またハラハラドキドキです。

試験後、「出来たよ~!」と言って校舎に来たお子様たちの

言葉にも、半ば疑問を持ちながら、半ば喜びながら・・・。


そして合格発表の日。

「合格しました。何とかここまで来れました。ありがとうございます。」

この言葉の中で、一番心に残るのは「何とかここまで来れました」です。

それは、お母様も悩みながら不安を抱きながら、

頑張ってきた道のりを振り返った気持ち。

学校訪問、説明会。夏の暑い盛りに、お教室へ

毎日のように通われた日々。

やれる事は出来る限りやった。その達成感とお子様の

成長ぶりがその言葉に表れているように思います。

そして何より、お母様ご自身がさらに磨かれて、

とても素敵な表情と雰囲気が感じられます。

お子様も、ちょっと誇らしげで嬉しそうな笑顔です。

実りの秋です。

2012年10月8日月曜日

がぁんばれ!

「もう一度!」先生の厳しい声が

体操室に響きました。

一人の男の子がうつむいてしまいました。

ケンパをするのを忘れてゴールして

しまったのです。

気を取り直して再チャレンジする男の子。

すると、子どもたちの「がぁんばれ!

 がぁんばれ!」の掛け声と手拍子が

始まりました。


がんばる仲間を応援する掛け声は先生が指導したのではないそうです。

子どもたちの間から自然に湧き上がってきたものなのです。


明るい顔でゴールする男の子。

笑顔で迎える子どもたち。

みんなでがんばろう。みんなで合格しよう。

この子達の気持ちは、きっと叶うはず。

今年も桐杏の生徒たちの喜びの顔が期待できます。






2012年9月8日土曜日

小学校入試  願書の書き方や、面接で気をつけたいこと。


小学校入試も直前期です。

年長さんのみなさん、保護者の皆様、入試に向けて、最終チェックをされている頃かと思います。



そろそろ願書も配布され、記入に際して頭を悩ませているご家庭も多いのではないでしょうか。




先日、情報誌『まみたん(横浜田園都市版、川崎西版) 秋号』の特集記事

お受験のプロに聞く「お受験のギモンあれこれ」に、

桐杏学園代々木校室長の取材記事が掲載されましたので、

その中から、願書を書く際のポイントをご紹介したいと思います。



まず、願書を記入する際に気になる、筆記用具についてですが、

学校によっては、提出した願書をコピーして

複数の先生方がお持ちになる場合がありますので、

筆圧の強弱で擦れてしまうボールペンより、

斑にならない万年筆などインクタイプのものが、おすすめです。


学校によって願書の書式が違いますので、

インクタイプで太さの違うものをいくつか準備して、練習しておくと良いでしょう。




写真については、ご両親が信頼しているプロの写真館でしたら、

技術的な問題はないでしょう。


ただ、志望校によっては、受験するお子様だけでなく、家族写真も必要な場合があります。


家族の暖かいイメージを写し出すために、洋服の色合いや、家族の立ち位置など

細かい配慮が必要になってきます。


その点において、毎年受験用写真を撮っている写真館では、

適切なアドバイスを受けられることが多いようです。


















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2012年7月30日月曜日

子どものやる気を引き出すには…

今回は、桐杏学園松戸校からのリレーコラムです。


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好奇心のかたまりであるこども達には、学力はもちろん、人間的にもグーンと伸びるチャンス。


千葉組は、10月末、都内組は11月に受験を控えている年長組。

親子ともども、良い緊張感を持って過ごしています。



しかし、


最近お母様たちからご相談で…



一番多い内容は、我が子のやる気の引き出し方です。



これは、受験に限らず、老若男女問わず、人生の永遠のテーマです。



さて、その永遠のテーマを、対お子様に限定して考えてみたいと思います。


本来、子どもは「やる気・好奇心」のかたまりです。


一度、興味をもち、行動を起こしたときの集中力といったら、ビックリします。


たとえば…

電車や路線の複雑で長い名前を、大人が舌を巻くほど覚えているお子さんがいて、


「この力を勉強に向けてくれたらな…」と、親は思いがちですが、


こんな時、お子さんの立場になってお子さんの気持ちを考えてみると良いかもしれません。




「こんなに難しいことを覚えているってスゴイなあ」と素直にほめてあげてください。



お子さんのやる気を引き出し、自主性のある子に育てるには、

お子さんの大好きな事や、夢中になっていることに関心を持って思う存分やらせてあげてください。



思う存分やれる環境を作ってあげることによって、「集中力が養われます」。


好きなことを継続して行うので、「自信」がつきます。



好きなことでも、失敗することはあります。

しかし、好きなことだから、成功するまで何度でも行うので、

「継続することが大きな力になる」ことを知り、「自信」を覚えます。


「自信」を覚えたお子さんは、何事にも頑張れる「チャレンジ精神」が養われます。



大好きなお父様、お母様からほめられることで、一段と「自信」が芽生えます。





野菜が大好きなリカちゃんは、トマトとバジルが特に大好きだそうで、

自分から「トマトとバジルを植えたい」とお母様に伝え、

最後まで責任をもって育てるという約束のもと、家で栽培を始めたそうです。



まだ、収穫はされていないようですが、

できたトマトとバジルを使って料理するものをお母様と一緒に話しており、

まったく興味を持ってくれなかった料理もお手伝いし始めてくれたそうです。



お料理大好きなリカちゃんのお母様は、

「先日、一人でオムライスを作ってくれました。

今度は、ハンバーグの作り方を教えてと言ってきましたよ。

その熱心さが、勉強も含めて、多方面に意識が芽生えてきて非常に嬉しいです。」と報告がありました。



















2012年7月3日火曜日

小学校入試に向けて 面接練習スタート!

今回は、桐杏学園市川校から、年長さんの面接練習の様子をお届けします。

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6月から授業で面接練習が始まりました。

すでに準備を始めているご家庭もありますが、多くの子どもたちは初めての経験。

慣れていないこの時期こそ、子どもたちの素の姿がより如実に表れるように思います。



この日は、


「お母さんが作ってくれるお料理で、好きなものは何ですか?」


という質問です。





しっかり者のハナちゃん(仮称)は、


「お野菜がたくさん入ったカレーです。

にんじんや、玉ねぎや、お肉や、ジャガイモや、セロリが入っています。」


と、落ち着いた表情で、はきはき答えてくれました。





一方、幼さの残るタロウくん(仮称)は、


「やっぱりグラタン!

え~っと、甘いブロッコリーと…ニンジンとか…ジャガイモとか…エビとか…、チーズがとろっとして、いっぱい!

…ちょっと熱いんだけどねっ」


たどたどしくも、笑顔で答えてくれました。






面接の受け答えとしては、どちらがよいか言うまでもありません。




タロウくんは、同じ日の質問で「住所と電話番号」を尋ねられた際も、

「9○○です」

と、いきなり部屋番号のみを答え、面接官の意表を突いたばかりです(笑)。



言葉遣いや話し方も、まだまだ練習が必要です。



ですが、まるで目の前に、熱々のグラタンが置かれているかのように、嬉しそうに答える姿は、

子どもらしく、生き生きとして、とても魅力的でした。


これから本番に向け、教室でも家庭でも練習を重ねていきます。


返答内容を暗記したり、評価を気にするあまり、子どもたちの魅力が半減するようなことがあれば、残念でなりません。



秋には、どの子も「面接(人との対話)って楽しい!」と感じながら、自分の言葉で、のびのびと話せるようになっていてほしいな、と思います。









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コチラからどうぞ。


2012年5月24日木曜日

桐杏学園の体力テスト

今回は、桐杏学園 あざみ野校から、ある卒業生のエピソードをお届けします。


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桐杏学園の5月は、体力テストの月です。

毎年、この時期は、前年度の年長さんの体力テストを思い出します。



テストの点数が平均点を超えられず、

なかなか伸びていけずに苦しんでいたカズヤ君(仮名)。


でも、体力テストの練習では、

なわとびを回すたびに、ビュンビュンと音を出すようになり、

あっという間に100回以上も跳ぶことができるようになっていました。



そんな、カズヤ君の縄の音に、周りの子も驚きました。

「すごーい!」

「かっこいい~!」



とみんなから誉めてもらって

カズヤ君は大喜びでした。


カズヤ君のことをよく知っているお友達のお母さま方は、

「どうやって練習したの?教えて、教えて!」

と盛り上げてくださり、


カズヤ君は、練習の仕方を自信満々に、

1つ1つ丁寧に、また具体的に、やさしくお友だちに教えてあげていました。


片手だけに縄を持って、腕の回し方から、跳ぶタイミングや、つま先の使い方、跳ぶ時の姿勢まで、

細かくじっくりと教える姿がありました。


カズヤ君は、なわとびが跳べるようになったことで、自信がつき、

そして、お友だちに教えてあげることでも、さらに自信がつき、

まりつきに、ケンケン、片足立ちと記録はどんどんと伸びていきました。


カズヤ君は、これをきっかけに、ペーパーテストも、折り紙に絵画制作も力がつき、


秋には、幼稚園の運動会のプログラムの表紙絵に選ばれ、


家族みんなが、穏やかな気持ちになっていました。




本試験に向けてのスイッチは、ONとなり、

神奈川、東京の学校とご縁をいただく事ができました。




現在、カズヤ君は東京の学校に元気に通っています。




2012年4月25日水曜日

ある日の桐杏学園

今回は、桐杏学園代々木校から、ある日のひとコマをお届けします。

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タカシ君(仮名)は、スキップがまだできませんでした。

体操の空き時間に…

先生   :「先生と練習しましょうね!」

タカシ君 :「ハーイ!」

向き合って両手をつなぎ、先生が後ろ向きで、

右足1、2、左足1、2、と2歩ずつケンケンの練習を数分楽しんで、

「またやろうね。」とその日は終えました。



次の週、お母様からタカシ君を預かり、授業が始まるまでのわずかな時間に

タカシ君 :「先生!スキップができるようになったよ。みて!みて!」


まだまだ軽やかなリズムではないものの、確かにスキップになっていました。


先生   :「おおォ~!すごい!どうしたの?練習したの?」

タカシ君 :「うん。一人で、1、2、1、2って練習したらできるようになったよ。

       すごいでしょう。」


と、得意げな表情です。


先生   :「一緒にやってもいい?」


タカシ君 :「いいよー!」


先週は、向き合って練習しましたが、

今日は横に並んで、タカシ君の右手と先生の左手をしっかりつなぎ

スキップしてみました。

いつもは、廊下は走らない約束になっていますが、

今日は特別。



ずっとやり続けたい気持ちもあったのですが、

先生の息が切れてしまい、敢え無く終了。



その日の帰りがけにお母さんに見せてあげようと言うと


タカシ君 :「ヤダ!だってお母さん、すぐ笑うから。」




子どもにとって、お母様の笑顔は最高のご褒美のはず。

確かに笑顔には照れ隠しや、苦笑い等もあり、笑ってごまかし、それで済ませてしまう事も時としてあります。


子どもは、親(大人)の目を良く見ており、その笑顔の瞬間で好意的かどうかを感じるものだと思います。


先生   :「今日来た時、タカシ君のスキップを見てビックリして、
       それからすっごく嬉しい気持ちになったから、先生が見せたいんだけどなァ…。」


タカシ君 :「じゃあいいよ。」



タカシ君のスキップを見たお母さんは、正真正銘、金メダル級の満面の笑顔で喜び

思わず、久しぶりに抱っこをしてしまいました。



その親子の瞳には、幸せがあふれだし、子どもの繊細な心に気づかされたひと時でした。













2012年4月9日月曜日

はじめまして

桐杏学園 リレーコラムです。

受験指導経験豊富な桐杏学園の先生やスタッフによる

小学校受験、幼稚園受験などのお受験に関する情報から

子育てに役立つ情報まで。



受験を目指す方も、

そうでない方も

気軽に楽しく読んでいただけるような

コラムにしたいと思います。


どうぞよろしくお願いいたします。