2014年2月8日土曜日

小学校受験――体操のテストで求められる力とは?

今回のコラムは桐杏学園 あざみ野校からです。

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小学校受験にはペーパーだけでなく、体操のテストがあることをご存知でしょうか。今回は小学校入試の体操テストについてご紹介したいと思います。
入試でよく出る体操の項目はかけっこ、ケンケン、スキップ、平均台、跳び箱、縄跳び、幅跳び、模倣体操など様々ですが、高い技術が求められることはありません。跳び箱5段跳べる、二重跳びができるということで合否が決まるわけではありません。

しかし、お手本を1度見ただけで、1回の指示を聞いただけで、指示された運動を行うには、自分の体をコントロールしたり、指示を理解しながら動くことが必要になります。

例えば、お手玉で的あてをした後、お手玉をもとに戻すのか、ボールを何回つくのかなど、簡単に覚えられそうでも、一連の連続運動の中で行ってみると、曖昧になってしまうことも多くあります。

以下は、行動観察や運動項目に重点が置かれている都内有名小学校の運動テストです。

椅子に座って順番を待ち、3人ずつ指示された運動を競争しながら行う。
〇印に立ち、スタートの合図でコーンまで走る。
コーンの近くのボールを的に向かって投げる。
ボールを拾い、元の位置に片づける。
ゴム段3本のうち、2本は走って跳び越し、1本はくぐる。その後、『クマ歩き』で初めの自分の印まで戻る。



 的あて後の指示は、グループによって異なる。例えば、ゴム段1本を跳び越し、2本くぐった後ケンケンで自分の印まで戻るなど。
このような運動テストは競争をしますので、お子様は1番にゴールしようと焦ってしまうことが多いです。しかし、その中でボールを元通りに片づけるルール、ゴム段の指示、自分のスタートした印に戻るのか、椅子に戻るのかなど、たくさんの約束事をこなしながら運動しなくてはなりません。

椅子に座って順番を待つ間は、お友達の運動を見ていますから、お友達の運動が間違っていた場合、一度は自分で理解していたにも関わらず、その間違ったことをまねしてしまうことも多いかと思います。
また、初めにゼッケン番号を呼ばれ、椅子から立ち上がり〇印まで来るとき、お友達が座っている前を歩くより、後ろを通るなどのマナーにも配慮しながら行動できるとよいですね。

小学校受験の体操は練習で幼児期に身に付けるべき体力やスキルだけでなく、子どもが自分で判断し、最後まで諦めない心を育むことができます。お子様が運動を楽しみ、粘り強い気持ちがつくよう一緒に頑張りましょう。