2013年5月11日土曜日

今年も、体力テストの季節になりました。

今回のリレーコラムは、桐杏学園市川校からです。


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桐杏学園では、毎年この時期に、年中児と年長児を対象に、体力テストを行っています。



体力テストと聞いて「うちの子は運動が苦手だから…」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、実は、運動の得意不得意と記録の良し悪しは、必ずしも一致するものではありません。


というのも、体力テストで取り組む課題には、子どもの性格や精神力が大きく影響するからです。


例えば、敏捷性を見る積み木の連続跳びでは、すばやい動きとともに、最後まで積み木を蹴らずに跳ぶ“確実性”が求められます。


筋持久力を見るケンケンでは、脚力だけではなく、マットに触れないよう注意を払ったり、諦めずに粘り強く取り組む“忍耐力”も求められます。


この日の課題は、なわとびとケンケン。


なわとびが得意な子ども達は、新記録を出そうと競って記録を更新し合います。

1、2ヶ月前には、1回ずつしか跳べなかった子どもたちも、自己ベストを目指して10回、20回…と軽やかに回数を重ねていきます。

ケンケンでは、1回目の測定を終え「足が痛い~」と言いながらも、ほとんどの子どもがフラフラの脚で2回目に見事に記録を更新していきます。

良い記録が出ることは嬉しいことです。

何よりも、子どもたち自身が成長実感を得やすく、自信につながります。


そして、その結果を導いたのは子どもたちの心の変化です。


少し前までは、口癖のように、すぐに「疲れた~」を連発していた子、

「できないからやりたくない」と、促してもなかなか練習しようとしなかった子、

友だちとの勝ち負けにこだわり、はじめから挑戦しようとしなかった子…。


友だちへの応援が時に度を超えてしまうことがありますが、そのことに気づき、

「心の声で応援してあげるといいんだよ」

と周囲に声をかけてくれる子も出てきました。


運動は、子どもの体と心の両面を大きく発達させると言いますが、

春期講習、そして、年長への進級を経て、子どもたちの心の成長を確かに感じます。


入試まで約半年、子どもたちの小さな変化を見落とすことなく、

喜びを感じながら、ご家族と共に歩んでまいりたいと思います。