2013年9月26日木曜日

真っ白な玉に磨きを


桐杏学園本部スタッフからのリレーコラムです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2歳のNちゃんは3つ上のお姉ちゃんと2人姉妹です。

ある時、お姉ちゃんを指さして「たべるつき!」と言いました。
「たべるつき?お姉ちゃん、食べ過ぎなの?」

Nちゃんは思いっきり首を横に振りました。
お姉ちゃんを指さし「たべるつき!たべるつき!」と一生懸命訴えています。

暫くしてわかりました。「たべるつき=しゃべり過ぎ」
お姉ちゃんはしゃべり過ぎ、ということを訴えていたのです。
言いたいことがわかってもらえてとても嬉しそうです。

「Nちゃん、お姉ちゃんみたいに沢山しゃべりたいの?」
「うん。」
「Nちゃんも、もっと話せるようになるからね!大丈夫だよ。」「うん!」

伝えたいことも、泣くことでしか伝えられない赤ちゃん。
赤ちゃんが少し大きくなって、自分より言葉を話せるお姉ちゃんを羨ましく、悔しくなる気持ち。
話したいことを伝えられないもどかしさ。


その数ヶ月後、Nちゃんがお風呂から出てきた時、いつもの通りにお母さんは、体を拭いてあげながら、「Nちゃん、体がきれいになったね。」と話しかけると、

Nちゃんは「こころもきれい!」とにっこり言いました。
「Nちゃん、素敵なこと言うのね。」
本当に驚きました。

2歳の幼児の口から「こころもきれい。」というフレーズが出てくるなんて。
Nちゃんは、言葉の数を増やしただけではなく、心も成長したのでしょう。
幼いながらも、伝えたい気持ちが言葉をどんどん吸収していったのでしょう。

言葉を知ること、知識を得ることは、本能的な欲求です。
それは真っ白な玉のように、与えられるのを待っています。人は言葉を使いながら行動する生きものなのですから。

 人は言葉を知るだけでは、正しい行動はできません。正しい行動するには、それなりの訓練が必要になります。

 桐杏学園では、年少から年中までの間に、勉強以外にも、集団の中での挨拶、礼儀、知識、絵の描き方(クレヨンや鉛筆の正しい持ち方)、各種運動(縄跳び・スキップ・ボール・走り方・鉄棒・跳び箱・マット運動等)を楽しくできる環境を用意しています。

真っ白な玉に、磨きをかけていきませんか?