2013年12月10日火曜日

2014年 立教小入試を振り返って

今回のリレーコラムは桐杏学園朝霞台校からです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝霞台校から1つお隣の駅の志木駅から歩くこと数分のところに立教新座中学高校があります。12月の今ごろに夕焼けとこれからの夜の訪れを告げるような時間に校舎近くを歩いたことがあります。キリスト教教育の学校らしく美しく厳かな雰囲気に包まれていたことを憶えています。

今回のコラムでは、同じ立教でも池袋にある立教小学校の今年度の入学試験を振り返りたいと思います。

今年度も、入試日は11月1日と2日の2日間でした。4月生まれの男子から実施されました。以前には1日目に取り組んだ課題を2日目にも引き続き問われることもありましたが、近年は1日目と2日目はそれぞれの独立した課題になっており、今年もそうでした。

面接は入試日前の10月中旬~下旬にかけて、4月生まれのお子様のご両親から始まります。当日校内で渡される面接前アンケート用紙に、ご両親のお名前・ご家族のこと・立教小へ期待されること・子育てで気をつけていること等を、記入し面接に臨みます。今年度の面接では、幼児教室はどちらに行かれていますかという質問項目があったそうです。気分を落ち着かせるため、早めに到着されることをお勧めいたします。

お子様の試験日前にご両親が先生方とお会いすることは、大変緊張します。桐杏学園でも、教室のベテランスタッフが、面接日前に、面接練習を繰り返し行って、入学したいお気持ちが、学校に上手に伝わる様アドヴァイスしたり、専門の面接担当を呼んで実戦さながらの模擬面接会を行う等、できる限りの対応をしています。

お子様への入試課題をご紹介しましょう。

◇1日目
取り扱われた絵本は「ライオンをかくすには」「おちゃのじかんにきたとら」「ごきげんならいおん」の3冊でした。絵本をスクリーンで鑑賞した後に、口頭での質問に答えます。お話しの内容を正確に、さらに碁石を置いたり指をさしたりと指示通りの答え方をする形式です。
また、お子様らしく心躍らせ絵本の世界へ旅ながらも、場面ごとに「自分だったら・・・」と思考することが求められます。そして、周りの方々の気持ちも推し量れるようになってほしいものです。絵本に親しむ際に、そのような点も意識されるとよいでしょう。



◇2日目
 知覚と数量の問題が出ました。問題例を2つ、ご紹介しておきます。
① 動物・花・果物がそれぞれ上下左右に進む約束(ルール)を聞いて、マス目の進み方を考えて答えていく問題。「どのお約束にしたら、この場所に到着することができるでしょうか」という様な質問をされたようです。一度聞いたルールーをすぐに理解して考える力が求められます。

② オセロをお金に、積木をキャラメルに見立ててお買い物をする課題。「白・黒・白とお金を持っていました。キャラメルをいくつ買うことができましたか」などの質問をされたそうです。ここでも与えられた条件で何ができるのか判断する力が求められます。お買い物など日常の場面で、千円札1枚と五百円硬貨1枚でいくつ買うことができるかしらなどと親子で一緒に考えてみるのもよいでしょう。

他にも、2日目には運動と表現の問題が出ました。かけっこや♪ドレミの歌を歌いましょう、♪さんぽの歌を聴いて自由に踊りましょうといった3つ課題に取り組みました。



今年の試験を振り返ってみましたが、ご家庭でお子様と向き合って毎日を大事に過ごしていくことが改めて入試の準備にもなることを実感いたします。桐杏学園幼児教室では、7月迄、さまざまな経験を通して思考していき、引出を増やすことができる様、学園生として学んでいきます。

立教小はノンペーパーだからペーパー練習はあまりしないという話がありますが、やはりペーパーも含めた総合的な学習で思考力を伸ばしていきたいと思います。
「立教小の入試では、ペーパーは出題されていないようですが、合格を頂いて考えたことは、ペーパーで学んでいくことも考える基礎作りに役立つので入試前までペーパーもしっかり続けていました。」これは桐杏学園から立教に合格されたお母様のご感想です。

立教小の合格へ導くためには、ぺーパー・ノンペーパーも問わず、多くの学びを通して総合的な力を身につけましょう