2013年12月5日木曜日

開智学園小の入試と新設開智学園望小について


今回のリレーコラムは桐杏学園草加校からです。


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埼玉県草加市草加駅前にある桐杏学園草加校は、そのアクセスの良さから埼玉県はもとより東京、千葉、茨城の小学校が受験可能です。嬉しいことです。そして今年も多くの子どもたちが志望校に向けて精一杯頑張り、合格のご褒美を頂きました。「小さな君たち本当によく頑張ったね!」と拍手を贈りたいです。

なかでも、さいたま市岩槻区にある「開智小学校」と さいたま市北区にある「さとえ学園小学校」の入試結果には目を見張るものがありました。開智小学校は、3次を残して25名合格。さとえ学園小学校は、3次迄で、13名合格と、皆さん良く頑張りました。そのほとんどが草加校からの結果でしたが、入試を終えても尚、小学入学準備の勉強に余念がありません。これからも、みんな頑張ろうね!

両校とも学校の良さを十分に理解して頂くための説明会を4~5回開催され、さらに学校見学会、運動会や発表会(参加型)も実施しています。「本当に我が校を納得して受験してほしい」という「思い」を強く感じます。そして、その思いをしっかり受け止めて受験されたご家庭がご縁を頂けたようです。面接テストでもそのことをしっかり訊かれていました。

さて、今回のコラムでは、開智小学校に絞って書いてみようと思います。

開智学園小学校の特色は何と言っても『4・4・4制の12年一貫教育』です。体験から学ぶプライマリー(小1~小4)、幅広く学ぶセカンダリー(小5~中2)、深く学ぶターシャリー(中3~高3)と発達段階に応じた4年ごとのステージに分けて指導します。また社会の基本的な集団に近い状態で、社会の縮図としての人間関係を学ぶことができる『異学年齢学級』、主体的に学び、学び方を学習する『パーソナルの授業』、教科ごとに最適なグループに所属し能力・個性を最大限に引き出すことができる『習熟度別学習』があります。他の学校にはない本当にユニークな特色ですね。

そして入試方法ですが、開智第一志望者と一般(併願)志望者の内容は少し違います。作業(絵画制作)、行動観察、運動は共通ですが、第一志望者には事前に面接が行われ、ペーパーAまたはペーパーB・自己発信の選択ができます。一般志望者は当日面接でペーパーAのみとなり、従ってペーパーでの高得点を望まれます。

是非とも開智小学校をとお考えの場合は、やはりその特徴であるペーパーB(情報処理、数量処理、図形感覚の問題)と自己発信(芸術・学術・スポーツの分野で特技を自己申告で行い他の試験では測れない子どもの能力を観る)での受験をお勧めします。
今年の入試内容は下記の通りでした。

ペーパーA:日常生活の中の知識、ことば・しりとり、数の概念・操作、(約15ページ)

ペーパーB:情報処理と数量処理、図形感覚(約13ページ)
どちらも問題量が多いので、指示を正確に聞き取る「良い耳」と的確に処理する「敏捷性」を要します。……と申しますと、とても大変そうですが、開智の問題はやっていくうちにゲーム感覚のように楽しくなる問題でもあるのです。入試を終えた子ども達も「なんだかタコとか魚とかがいっぱい出てきて変な問題だったけど、だんだん面白くなってたくさん解けたよ」と得意気でした。

運動は、連続運動で平均台(障害物有り)・鉄棒(タイム有り)・両足ジャンプ(ジグザグサークル)・ボール(投げ上げキャッチ)・熊歩き(手は床、足は平均台に掛けて)。それぞれ様々な指示が有り、しっかり指示を聞いていないとできないものでした。(1回練習有り)

絵画制作は「秋の風景」がテーマで折り紙の切り貼りでした。季節の花や葉、果物や野菜、行事を理解できていた受験生は嬉々として秋を存分に表現できたようです。


行動観察(集団テスト)は10人ずつのグループで、「自分たちの『秘密基地』を作ろう」でした。たくさんの段ボールや大きな積み木、色のついた板や筒状の容器を材料に、ガムテープやはさみを使って完成させたそうです。「暖炉を作ったり、椅子やテーブルを作って食事ができるようにしたり、ベッドをたくさん作ってみんなが休めるようにしたんだよ」と話してくれました。しかしながら、あるグループの男子数名が楽しさを通り過ぎておふざけになってしまい秘密基地をグシャグシャにしてしまったそうです。結果はもうお分かりですよね。今まで一生懸命やってきたことの結果がこれでは悲しいですね。行動観察では目的に向かってみんなが力を合わせて工夫して作業し完成させるプロセスと個人のかかわり方を観ています。


小学校入試は、机の上だけがお勉強の場ではありません。春夏秋冬の季節の変化を感じながら、朝起きて顔を洗って、お着替えしてご飯を食べて幼稚園へ行って…。この当たり前の生活の中で、見たり聞いたり触ったり味わったり行動したりしてみてください。色々なことが発見でき学習できると思いますよ。そして、不安なことがありましたら、どうぞ桐杏学園をお訪ね下さい。全力で応援致します。埼玉県の入試まであと10か月となりました。一緒にがんばりましょう!


最後にもう一つ、「開智望(かいちのぞみ)小学校」(仮称)の設置が県から正式認可され、茨城県守谷市とつくばみらい市の境に開校予定です。小・中・高の12年間を5-5-2に分けた完全小中高一貫教育を行います。定員は各学年120名ですが、初年度は新1年生と新2年生のみ、各96名の募集を予定しているとのことです。

つくばエクスプレスにより、アクセスがよくなり、小学校も続々とでき、選択肢が広がってきました。さあ、目指す学校目指して共に頑張りましょう!