・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『毎年、希望者が多い筑波小について』
毎年、西日暮里校には『国立』小受験志望の方が、多く足を運ばれます。
国立3校(筑波・お茶の水・学大竹早)にお住まいが近いので、『小学校受験をする』ことが自然な雰囲気なのでしょう。
H25年度入試は、3校とも考査内容に大きな変化は見られませんでした。
毎年4000名近い出願者が殺到する筑波大付属小を例に、小学校入試をみていきましょう。
この学校では、月齢別に、A(4~7月生)・B(8~11月生)・C(12~3月生)グループにわかれて考査を行います。
特に、Aグループは、入念な準備をしていないと厳しいといえます。
『ペーパー』は、満点を取るくらいの気持ちで臨み、その他の項目も、何でもそつなくこなしていけるまでの訓練が必要です。
Bグループは、Aグループほどではないとはいえ、同程度の難易度までの課題を経験しておくと安心できます。
Cグループは、月齢考慮ゆえ、3グループの中で、一番難易度が低いという点では有利ですが、最後まであきらめず、粘り強く取り組む精神力は育てておきたいものです。
筑波の考査内容は、例年通りの『ペーパー』、『口頭試問』、『制作』、『体操』、『行動観察』でした。
『ペーパー』は、2枚。話の記憶(全グループ)と重ね図形、オセロ、対称図などと、グループによって異なります。
重ね図形、対称図などは、過去問と類似していることがあります。しかし、指示を正確に聞き取り、その通りに行えるかが、鍵となります。
問題を見た途端「あっ、これ、知ってる。やったことある」と思い、瞬時に答えを考え始めてしまい、問題の指示が、耳に入らなくなるお子様もいらっしゃいます。
自分が思ったとおりの指示であればいいのですが、そうでなかったときを想像すると、恐ろしくなります。
なによりも落ち着いて話を聞く態度が求められるのです。
また、制限時間が短く、素早い判断力も要求されます。
『口頭試問』は、名前、好きな食べ物、誰と来たか、など一般的な質問なので、あらかじめ準備をしておけば大丈夫です。
先に行われる私立小受験を経験しているお子様であれば、難なく答えられる内容です。
『制作』は、グループにより、難易度の差がありますが、紙をちぎる、紐を結ぶ、クーピーで塗る、シールで留める、のりで貼るなどの要素は共通です。
いきなり入試問題をやってみるのではなく、それぞれの要素が含まれる活動を日常生活で体験しておくことをおすすめします。
H25年度の『体操』は、全グループとも、マットで前転した後に、‘クマ歩き’。
前年度は、‘クマ歩き’のみでした。
しかし、過去にも前転と‘クマ歩き’が出題されたこともあり、対策講座である『筑波特講』など、幼児教室の講座を受講していれば、お馴染みの体操なので、慌てず対応できたはずです。
『行動観察』は、スポンジ積み木を高く積む競争、スポンジ積み木で船やお城を作るなどの出題で、昨年も行われており、予想通りでした。
お友だちとの関わりをみる『行動観察』のテストは、学級運営をしていくうえで、非常に重要です。
いくら、ペーパー処理能力があっても、この場面で人に迷惑をかける行動や、場を乱す言動がみられると、合格は厳しくなります。
このように、子どもの総合力を見られるため、過去問をやれば対応できるかと思いきや、やはり付け焼刃の学習では、なかなか合格は勝ち取れません。
筑波に限らず、小学校受験は、受験生が5,6歳の幼児であることを十分踏まえ、志望校で出題されると思われる課題の経験を多く積み、不安なく当日を迎えさせてあげることが大切です。
筑波大付属小【制作】Bグループ男子の例 |