第5回は、あざみ野校からです。
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慶應横浜初等部開校の影響が懸念された横浜地区の私立小学校入試を概観していきましょう。
新設校の開校は、入学者の取り合いになると懸念する向きもありますが、桐光学園小学校、森村学園初等部などの志願者は増加しました。
「“荏田”にお住まいですが、“慶應”はご覧になりましたか」と、面接時に聞かれた方もいらっしゃいました。
初等部がきっかけとなり、新たに小学校受験を目指すご家庭が増えたことがうかがえます。
10月中に行われる神奈川県内の私学入試が一段落した後の11月中旬から下旬にかけて横浜慶應初等部の一次考査・二次考査が行われました。
考査内容に関しては、個別考査と行動観察を重視するようになった桐蔭学園小学部のほかには目立った変更はありませんでした。
1,300名もの志願者を集めた慶應横浜初等部の入試内容をご紹介しましょう。
一次試験は、スピードを要求されるペーパーテストでした。
その点に関しては、暁星小学校の形式に似ています。
生き物や積み木の数を数える「数量」のほか、「お話の記憶」「空間知覚」「絵や図形の模写」などのバランスの良い出題でした。
一次合格者は434名。続く二次試験は「リズム体操」「表現」「連続運動」「自由遊び」「工作」と、概ね慶應幼稚舎の考査内容に近いものでした。
最終合格者の発表は慶應大学三田校舎正門で行われました。
男子66名、女子42名、補欠男女各10名の発表でした。
既にご自宅のインターネットで結果をご覧になったうえで、記念写真を撮りにいらっしゃったご家族の笑顔が印象的でした。
H26年度入試は、“江田”駅にある慶應横浜初等部の新校舎での初めての考査となります。
神奈川県内トップの受験者数になることは間違いないでしょうが、考査内容や形式は試験場変更に伴い、見直しがなされるかもしれません。
小学校入試では、お母様方の情報収集力も合格の鍵を握ると言われていますが、お子様にはバランスの良いカリキュラムで学ばせ、どんな出題にも対応できる力を身につけさせていきたいものです。